京都御所を守った土佐藩を紹介04月06日 10時08分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20190406/8010004765.html 幕末、政局の中心となった京都で、朝廷を守るために御所周辺の治安維持に一役買った土佐藩の活動ぶりを紹介
する企画展が、高知市で開かれています。
展示会は、京都にあった土佐藩邸の資料から、藩が担った御所での警護の実態を読み解こうというもので、
会場の県立坂本龍馬記念館には、古文書など33点が展示されています。
京都御所には、その周辺に出入り口の門が9つあり、尊皇攘夷をめぐり京都の治安が悪化するなか、
土佐藩は文久3年から1年間、西側の清和院門の警護を任されました。
9つの門の役割分担が書かれた古文書には、土佐藩のほかに薩摩や長州など有力な藩の名前が並んでいて、
土佐藩が朝廷から信頼されて重要な任務を担っていたことがわかります。
当時は、過激派などが公家の暗殺を企てる動きが相次ぎ、会場には、土佐藩が守っていた門の近くにあった、
公家の三条実美の屋敷前に貼られていた脅迫状も展示されています。
脅迫状には暗殺を意味する「天誅」ということばもあり、警備する土佐藩にも緊張が走ったことがうかがえます。
学芸員の高山嘉明さんは「御所を守る重要な任務についた、土佐藩の名もなき人たちの思いを知ってほしい」と話しています。
この企画展は、県立坂本龍馬記念館で今月21日まで開かれています。